手先が器用でなんでも作る母、洋裁の先生だった祖母を見て育った陶芸家の古平紫。大学は美大に進み、グラフィックデザインを学んだが、授業で彫刻を学ぶと、平面よりも立体の方に興味を持った。卒業後は就職し、結婚、2児の子育てに奔走した。陶芸に出会ったのは2019年。趣味の植物でいっぱいの自宅のサンルームで、植物のための植木鉢を作りたい、と思ったのがきっかけだ。時はコロナが蔓延し始めた頃。近所で見つけた陶芸教室の門を叩き、師匠にマンツーマンで陶芸の基礎を学んだ。教室に通い出して3年ほど経った頃、何かを自分発信で始めたいと思い、「MOR」という屋号を設けた。MORはトルコ語で紫、古平自身の名前だ。あらゆる手仕事に興味があり、ものを生み出すことが何より幸せだという古平。今後、陶芸に留まらず様々なものを作っていきたいという思いから、個人名ではなく屋号で活動をスタートした。
MOR
人を想う、優しさの器

陶芸家としてのはじまり

人との繋がりから生まれる景色
柔らかな曲線が織りなすふわりとした形、包み込むようにかけられた化粧土、淡くとろけるような色合い。仕上げからも、時間をかけた丁寧な手仕事が伝わってくる。古平の作る器は、まさに「優しさ」を形にしたような器だ。人思いで、花のように周囲の心を和ませる古平の周りには、常に人がいる。友人から求められて作る器、あの人にあげたいなと思い作る器、そんな誰かのために作ることを、長年続けてきた。最近は、プライベートでも長く交流のあるイラストレーターの大塚文香とともに、「AMOR」をスタートした。古平がベースとなる器を作り、大塚がその上に絵付けを施していく。MORの柔らかな佇まいの器と、大塚のおおらかな線画が、息ぴったりに共鳴する。陶芸という個人作業の世界で、これからも色々な人と関わりながら、そこから生まれる新しい景色を見ていきたい、と話す。

暮らし×陶芸
多忙な中でも暮らしを楽しむことを大切にしてきた古平は、植物、編み物、アロマ、ハーブティー・・・暮らしに関わる多彩な趣味を持つ。その中でも長年、のめり込んで続けてきたのが陶芸だ。やってもやっても納得がいかない、陶芸のそんな難しさと奥深さが、続けてきた理由だ。成形は、何も考えず無意識に手を動かすことができるが、釉薬は同じものを使っても、日によって、焼成によって仕上がりが違ってくるため、コントロールが難しい。「自分の色」が見つかるまでは、一生かかっても探求を続けていくつもりだ。古平にとって、暮らしが中心にあることは、最も大切にしていることだ。暮らしという土台があるからこそ、そこからアイデアが派生し、モチベーションが生まれ、健康的なものづくりへと繋がっていく。これからは植物と植木鉢のように、暮らしと陶芸を掛け合わせて、より複合的にものづくりをしていきたいと考えている。音や香りがふと記憶を蘇らせてくれるように、自分の作品も、それを使うたびに出会った時の幸せな気持ちを思い起こさせるものになれば嬉しい、と語る。

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DRAWING PLATE S CHERRY
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DRAWING PLATE S LEAF
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DRAWING PLATE CHECK
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DRAWING PLATE GIRL
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DRAWING PLATE "INVESTIGATE"
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DRAWING PLATE "PRELUDE"
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DRAWING SMALL PLATE
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OVAL PLATE WHITE S
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OVAL PLATE WHITE L
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ZODIAC PLATE -AQUARIUS/WHITE
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ZODIAC PLATE -SAGITTARIUS/WHITE
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ZODIAC PLATE -LEO/WHITE
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ZODIAC PLATE -GEMINI/WHITE
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ZODIAC PLATE -TAURUS/WHITE
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ZODIAC PLATE -AQUARIUS/BEIGE
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ZODIAC PLATE -CAPRICORN/BEIGE
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ZODIAC PLATE -SAGITTARIUS/BEIGE
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ZODIAC PLATE -SCORPIO/BEIGE
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ZODIAC PLATE -LIBRA/BEIGE
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ZODIAC PLATE -VIRGO/BEIGE
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ZODIAC PLATE -LEO/BEIGE
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ZODIAC PLATE -CANCER/BEIGE
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ZODIAC PLATE -GEMINI/BEIGE
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ZODIAC PLATE -ARIES/BEIGE